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2016-05-24

これからのデザインを学ぶ「行為のデザイン」講演会


スクリーンショット 2016-05-25 15.34.00この本ではプロダクトデザイナーの著者が、消耗されるものをデザインしていたことに、入院中に違和感を感じ、そこから「時間軸」を含めたデザインをしよう!と思い立ったのが始まりだそうです。

止まっている時間のデザイン

例えば、時間軸を含めない機能していないデザインの例として

  • 立食パーティー会場でのグラス(一度テーブルに置くと誰のグラスかわからなくなる)
  • 会議室などの大きな部屋のスイッチがどの場所のライトと連動しているのかわからない
  • スーツをかけるハンガーは背広を先にかけるとパンツが掛けづらい
  • 点滴をぶら下げるスタンドが、点滴という長い時間を共にするのに冷たい印象 など

といったごく日常のことを挙げました。

例えば教鞭をとっていた多摩美術大学で、生徒に「立食パーティー会場のグラスをデザインして」と課題を出すと、それはそれは色々な形のグラスのスケッチを提出したそうです。生徒はグラスの「止まっている時間」をデザインしたのです。誰一人として、誰のグラスかわからなくなる現象を解決した生徒はいなかったそうです。

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時間軸を考える

ペットボトル一つを取っても、買う→開ける→飲む→つぶす→捨てる という一連の流れがあり、購入時だけに目立つデザインではなく、例えば「美しく飲めるペットボトル」「美しく捨てれるペットボトル」など様々な切り口が時間軸を考えると見つけることができる。

村田氏はこのような、うまくいってないデザインを「バグ」と称して、バグを幾つか分類をしました。簡単ではあるが、意外とできていないこと。そして、バグの理由に解決策が潜んでいると。

講演会の最後には「電車内でお年寄りの携帯が鳴り、寝ていたサラリーマンが不快に思った」シチュエーションを、関わる人と時間軸、どんなバグがあるかをワークショップ形式で行いました。

  • 携帯が高速で移動しているのを「電話局」が感知し、電話を自動的に留守電にする
  • 「お年寄り」にマナーモードにする方法を「駅員」が教える
  • 「乗客」が音楽を聴くなど、音に気にならない環境を作る
  • 携帯OKの車両を設定し、そこへ「駅員」がお連れする
  • 音を気にしない大らかな気持ちを「乗客」が持つ

時間軸を想像することで気づく、それをデザインに入れる。

Good Design賞を多く受賞された村田氏の作品の例。
点滴という心理的にもナーバスになる時間。それを解消するために、木材で点滴スタンドをデザイン。動物の形の黒板をスタンドの上に。子供はチョークで色々描きながら点滴の時間を待つことができる。

すごいステキだーーーー!

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