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2019-07-22

平和的デモでの香港人がステキだ


こんにちは、増喜です。
私は夫が香港人なので、ずっと香港のデモの様子をネットを経由して
情報を集めて来ました。
この写真は香港空港で平和的デモが行われたときの画像加工で作られた案内ボード。
7月26日の13時(からのデモで)、香港発自由行き、ファイナルコールと書かれています。

6月からもう1ヶ月以上もデモが続いています。
中心部だけでなく、住宅地など数カ所で行われています。
日本ではデモ隊のほんの一部の行動に
なぜか焦点があたり報道されていますが(キャッチーですからね)
実際は平和的なデモばかりでそれについては一切報道されていません。
現在、警察の過剰な暴力が香港での大きな問題です。
先日は暴力団と結託して無差別に市民を攻撃するという事件があり、
さらに市民の怒りを買い、地下鉄全ストライキ、公務員ストライキ、など
新たな局面を迎えています。

ここでは、そのデモの中でもあまり日本のメディアが触れていない
香港人っぽいなぁと思う、ステキな事柄に焦点を当てて
紹介しようと思います。

1 デモで聖歌を歌う

香港ではキリスト教も市民に浸透しています。
デモが始まったばかりの時、神父さんが何人も警察の前に立ち
デモに参加する若者を守っていました。

他にも警察に向かってデモに参加している人が、
何時間も聖歌を歌い続けることもありました。
当分警察は聖歌を聴くこと
うんざりでしょう。

香港人の「非暴力な意地悪」のセンスがステキです。
※Kanatin in Hong Kongさんから言葉を拝借しました

2 ポカリスエット大人買いと吉野家ボイコット

ポカリスエットが親中派のテレビ局に不信感が募りCMを
取りやめるということがありました。
そこから香港ではポカリスエットがバカ売れしてしまうという事態に。
(中国では反感を逆に買いました)我が家もDA◯ARAからポカリへ。


反対に、吉野家で広報を担当していた人が
デモ支援の広告を出し、親中派の社長が逆ギレ。
その人との契約を打ち切ったことで、
民主派では吉野家ボイコットが始まりました。
吉野家のレシピがシェアされ、買う必要のないことをアピール。
ここでも非暴力な意地悪のセンスが発揮されています。

3 レノンウォールの表現

レノンウォールと呼ばれる、メッセージが書かれたポストイットで
埋め尽くされた壁が色々な場所に出てきました。


ただし、その壁を壊していく親中派や、中国から雇われた
グループなどがいます。そこに対しても、民主派では
「やられたら、また作れば良い」
という考えで、翌日キリッと新しいレノンウォールが出来上がっていました。

4 ZINEでのデモの表現

香港でも個人出版をしている友人の投稿です。
そこでも今回のデモを表現しているZINE(個人出版での本)が
いくつも作られました。これはそのうちの一つ。こうやって自分のできる
表現を形作ることはステキです。

 

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#介紹返zine #zine友 之作 – 這陣子我城風風雨雨,612的衝突畫面咁讓人不堪回首。但其實還有很多人以及外國人不太理解這一切的前因後果。有見及此,插畫家 @knifeson 在612事件後迅速製作了這set連橫畫,先有中文版後有英文版,冀能讓好奇的人更關注、關注的人更了解,這 #反送中 法例前後的來龍去脈。小書由Zinecoop代為製作,希望能把有用資訊傳播到更遠。 – With our city in a time of turbulence, we can’t help but look back on the scenes of conflict from June 12. Yet there are still many people including those outside of Hong Kong who may not understand why things are happening as they are. In light of this, local illustrator Knifeson has created a series of drawings, first in Chinese, followed by an English version, to get those who are curious to care more, and those who care to further understand the ins and outs of the ongoing anti-extradition bill protests. This book is produced by Zinecoop with the hope of spreading useful information.

ZINE COOPさん(@zine_coop)がシェアした投稿 –


ちなみにこの手のZINEは以前、中国のアートブックフェアで売られても
すぐ当局によって販売禁止となります。
香港が中国化すると、見ることができなくなるZINEとも言えます。
これを観光している中国人に配って欲しい。。。
(中国でデモの真実は一切報道されていません)

5 ママやお年寄りによるデモ

今回、中学生や高校生も多くデモに参加し、
警官の過剰な攻撃に晒されることになりました。
そこで、お母さんたちが立ち上がり
「私の子どもを攻撃するな」とデモをしました。
そして7月にも今度は白髪のお年寄りによるデモが
決行されました。

これは勇気あるお母さんの訴え。
しかし、その後警察がゴム弾で顔を至近距離から打たれました。
同じ母親として、泣けます。

これはおばあさんの訴え。
心が張り裂けます。

6 キャセパシフィック機長のアナウンス

これは7月26日に香港国際空港で行われた平和的デモに対して、
キャセパシフィック機長のアナウンスです。
「本日はキャセパシフィックをご利用いただきありがとうございます。
現地の気温は摂氏◯◯度、〜中略〜
本日は空港にて香港政府に対して平和的なデモが行われております。
黒い服をきている人たちですが、怖がることはありません。
(ここから広東語)
香港人頑張れ!注意して、気をつけてね。」
このようなことを紳士的に言われるのがとてもステキです。

7 Be water リーダー不在の良さ

雨傘運動の時はリーダーがいましたが、
今回はいない。「自分の山を登ろう」が
合言葉で、各々自分の立場でできることをしています。
リーダーがいると、指揮は取りやすいが
リーダーがいなくなると、何もできなくなる。
今回は一人一人が自律的に行動することで
柔軟性の高い組織になっています。

1ヶ月以上に及ぶデモ活動が
聞き入れてもらえない状況に対し、

「Be water」

という言葉が出てきました。
これは李小龍(ブルースリー)の言葉で
水は、コップの中に入れたらコップの形になる
瓶に入れたら瓶に、そして流れることも、散り散りに分かれることもできる。
型をもつな。という意味です。

今の香港での活動はまさしく、個人個人が
流動的にデモとして現れたり、言葉として現れたり、
辛いことがあっても、流れ続ける水のように
活動をしていっていると感じます。

最後に

私自身は、中国人でお世話になったたくさんの人も、香港人の友人もいます。
しかし中国政府のやり方は全く同意できません。
香港は中国の投資により、家賃は世界で一番高くなりました。
教育も広東語が母語なのに、北京語へ無理やり変えさせられ、
色々なところで香港人の生活や文化が追い詰められています。

自殺者もすでに6人。立法会へ乗り込んだ30名は当局と逃れるため台湾へ避難。
香港の文化が守られていくことを切に切に願っています。

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